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1.台所
A. 基本情報
イタリアの台所と洗面所は、基本的に別々となっている。台所の蛇口は混合栓で、水用・湯用ハンドルにより水栓金具内で混同して、水量・温度を調節する。      お湯はどのような暖房施設を持つかにより、その供給元が異なり、独立型暖房の場合には部屋のガス湯沸かし器から供給され、セントラル・ヒーティングタイプの暖房の場合には、湯用ハンドルをひねれば自動的にお湯が供給される。

換気扇はダクト排気式が一般的で、煙や湯気を排気するが、台所の空気交換には窓を開けておこなうのが普通となる。

台所の基本構成としては、配置の順番や形は別として下記図となる。

台所の機能として上図のように、4点があげられており、
● Conserva (食品や食器の保管・保存)
  食器棚、冷蔵庫が設備として挙げられる。冷凍庫は冷蔵庫との一体型が普通。
● Prepara (下準備)
  料理の下準備をおこなう場所。各種調理器具棚や、調味料保管棚、作業がおこなえる平面的な場所が必要。
● Lava (洗浄)
  食品や食器の洗浄場所。自動食器洗浄機が備え付けの場合も少なくない。
● Cuoci (調理)
  ガス台やガス・オーブンなど。ガス・オーブンの備え付けは多い。

B. 台所の大きさ、形等について
イタリアでは台所の面積は"会食者数プラス2名X1.5平方メートル以上" が望ましいとされている。
つまり3人家族であれば、(3+2)x 1.5m平方メートル = 7.5m平方メートル
以上が望ましい台所の面積となる。

台所の形については、専用面積やガス・電気の供給場所等により、
● Linea (直線型)
● L (L字型)
● Parallelo (並行型)
● U (U字型)
などのものがある。
台所と食事場所については、アパートにより異なるが、台所内にテーブルを置いてあるか、台所は独立しているが、食事場所との仕切りはないのが普通。

C. 機能的な台所にするために
イタリアの台所関係のネット情報として、台所を機能的なものにするための4つの法則という記事が載っていたので、以下に訳して紹介してみる。

法則1 = 家庭内での台所(ダイニング)の役割をよく考慮する。
ただ早く食事を済ませる場所なのか、じっくりと家族で食事を過ごす場所なのか、子供が宿題をしたりする場所なのか、友人が来て昼食を取る場所なのか、何人が食事をする場所なのか、伝統的な食事を作る場所なのか、簡単に冷凍食品で済ましてしまう場所なのか、等について考える。

法則2 = 法則1が決まったら、利用可能な面積、住む人のライフスタイルの好みに適合した台所の形(上記B)を決める。

法則3 = 台所の形を決めたら、全ての場所の縦・横・深さを測る。
窓やドアの場所、ガス・電気供給場所を考え、どこに何を置くかについて後で修正の必要がないように、注意深く全てを計測する。

法則4 = 設備・家具の決定をおこなう。
クラッシック調が好きなのか、モダンが好きなのか、木目調が好きなのか、カラフルなものが好きなのか、いずれにしても仕事(料理)をする場所の使い勝手を一番に考慮して決める。

2.浴室
A. 基本情報
トイレと浴室は同じスペースにあり、Bagno(バーニョ)と呼ばれる。
浴室内には、シャワーボックスまたは浴槽・洗面台・便器・ビデが設置されているのが一般的。

浴室例浴槽なし

浴槽については、付いていなかったり、付いていても追い焚き機能はないため、日常的にお湯につかるという習慣はない。写真のようにシャワーボックスだけというアパートも多く存在する。またガス料金も高いため、毎日浴槽にお湯を張るのはかなりの高額になってしまう。

浴室例浴槽あり
浴槽はなくても、ビデは必ず設置されている。
B. 便器の高さ
一般家庭にある便器はさほど高くないが、ホテルや公衆トイレにおいては、かなり高い便器があることから、便器の高さは一定でない。

C. ウォシュレット
普及率について言えば、限りなくゼロに近いと思われる。一般家庭はおろか、イタリア国内のホテルの部屋でも見たことはない。便座を暖かくする装置もなく、冬の便座はとても冷たい。日本に旅行に行ったイタリア人が、ウォシュレットに感激することは多く、宣伝上の問題なのか、ビデ使用の習慣的な問題なのか、工事や構造上の問題なのかは不明であるが、今のところ普及する兆しも見えない。

C. 公衆浴場
ローマのカラカラ浴場に代表されるように、古代ローマ時代には確実に公衆浴場が存在したが、現在においてはほとんど存在していないと思われる。
(ネットで調べる限りでは、トリノ等に若干の公衆浴場らしきものが存在する様子)


カラカラ浴場復元図

古代の公衆浴場に代わるものとすれば、温泉になる。
イタリアはヨーロッパ有数の火山国であり、全国に180を超す温泉がある。
しかしながら、"湯治"という観点が強く、あくまでも温泉治療がメインであり、日本で言うところのスーパー銭湯のようなものではない。
温泉に入る場合でも、水着着用が普通であり、日本人の感覚的には温水プールに浸かっているようなものとなる。
以上

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